自分嫌いを克服する方法とは?自分が好きになる5つの方法を紹介!

自分自身のことが嫌いだという人は少なくありません。嫌いではないと思っている人も、実は自分嫌いの深層心理が隠れているかもしれません。自分が嫌いな人にはどのような心理的な特徴があるのでしょうか。

そして、どうして自分が嫌いになるのでしょうか。その心理的理由を探ると自分嫌いを克服する対処法が見えてきます。人生をマイナスからプラスへと変えるため、自分をもっと好きになるために明日からできる対処法をご紹介します。

自分嫌いな人は多い?

自分のことが好きか嫌いかは、仕事や恋愛、人間関係などに大きな影響を与えます。アンケート調査によると、自分のことが嫌いと答えた人が全体の27パーセント、どちらかといえば嫌いと答えた人が全体の21パーセントにのぼり、48パーセント、つまりほぼ半数の人が自分のことが嫌いだと思っていることが分かります。

どうしたら自分嫌いの自分から脱却し、自分が好きになれるのでしょうか。その対処法を解説します。そのためにはまず、自分が嫌いな人の心理的特長を理解し、自分がなぜ、いつから自分を嫌いになったのか、その理由を分析することも含まれます。始めに自分が本当に自分嫌いかどうかをチェックする方法を解説します。

自分嫌いかどうかをチェックする方法

まずは自分がどれほど自分嫌いかどうかをチェックしてみましょう。下記の質問に正直に答えてみます。下記の質問にいくつ当てはまるか数えてみましょう。もしかすると自分嫌いだとは自覚していなくても、潜在的自分嫌いである可能性もあることでしょう。

  1. 写真や鏡に映った自分の姿を見るとイライラする
  2. 自分に対して、「できそこない」「バカ」などいつも批判をしている
  3. 毎日6時間以下しか寝ていない
  4. 自分のことを好きになる人はいない」と思っている
  5. ちょっとしたミスでも、自分のことを過剰に責める
  6. 値段が2000円以下の安い服ばかりを着ている
  7. 自分のことを利用する人のそばから離れない
  8. 他人から褒められても「そんなことはありません」と全力で否定する
  9. 「いまの自分のままではダメだ」と思っている
  10. 自分のような人間は幸せになる資格はない」と思っている

上記の質問で当てはまるものが3つ未満であれば、自分嫌い度は低いといえます。もし3つ以上当てはまった場合、自分嫌い度がやや高めといえるでしょう。さらに5つ以上当てはまった場合は自分嫌い度がかなり高めです。まずは自分が自分嫌いであるかどうかを正直に分析し、認めることが、自分嫌いを改善する第一歩です。

自分が嫌いな人の心理的特徴

次に、自分嫌いの人に良く見られる心理的な特徴を見ていきましょう。共通して見られる傾向は長所にもなり、短所にもなり得る表裏一体ともいえる特徴です。これらの特徴がマイナスに働くことによって自分嫌いを引き起こしているのです。

特徴①完璧主義

物事は常に完璧でなければいけないという、常に理想が高い人の心理的特徴です。仕事への取り組みにはプラスに働く長所になり得ますが、あまりにも極端になると、90%成し遂げたことに満足できず、達成できない10%のために落ち込んだり、全体的に失敗したと考えてしまうのです。自分に課す高いハードルが自分自身を苦しめ、窮地に追い込んでしまい、自分自身を許せなくなる心理状況を生んでしまうこともあります。

特徴②人と比べる

常に他の人と比べて自分を評価することも、自分嫌いの人の心理的特長です。お手本となる人を見習う、反面教師から学ぶことは決して悪いことではありません。しかし他の人を基準として常に自分を評価する人は、他の人と比べて少しでも劣っているところがあるなら、自分はだめな人間だという考えに陥り、徐々に自分を追い込んでいく心理状態に陥ることもあるでしょう。

特徴③全てを自分のせいにする

責任感は仕事においても人間関係においてもプラスに働くものですが、自分嫌いの人の場合、責任感があまりにも強く、何でもかんでも自分のせいにしてしまう心理的特徴があります。会社のプロジェクトがうまくいかないことを全て自分の責任だと決め付けたり、誰かの機嫌が悪いのを自分のせいだと考えたりなど、不必要に自分を追い込んでしまうことは自分嫌いを引き起こす要因の一つとなり得ます。

特徴④自分に自信がない

自分に自信がないことも自分嫌いの人の心理的特徴の一つです。慎重であることは決して悪いことではありませんが、いつも何かを失敗してしまう、他の人を傷つけてしまうと考えてしまい、自分がしたいことではなく、失敗しないことだけを考えて生きてしまいます。また、他の人から褒められたとしても素直に受け止められず、全力で否定してしまいがちという特徴もあります。

特徴⑤いつも自分を犠牲にする

人のために自分が犠牲になる、これは素晴らしい考え方です。しかし自分嫌いの人の場合、自分がどうしたいかよりも他の人からどう思われるか、受け入れてもらえるかを考えるため、自分の好みや願望を押し殺してまで、他の人の言いなりになってしまいます。常に本当の自分を認めていない、自分の心と向き合っていないという心理状態が自分嫌いの人の特徴の一つと言えます。

自分が嫌いな理由を分析する

自分嫌いの人が陥りがちな心理的特徴を考えました。次になぜ自分は自分のことを嫌いなのか、その理由を分析する必要があります。思い出したくない過去にさかのぼる必要があるかもしれませんが、これは重要なステップです。病気を完治させるには、しっかり病気の真の原因を突き止める必要があります。同じように自分嫌いの本当の理由を把握することが、効果的な対処方法を見極めるのに不可欠なのです。

自分が嫌いになったきっかけ

生まれたときから自分が嫌いな人はいません。始めから自分嫌いなのではなく、人生のある時点から自分が嫌いになってしまったということをまず認めましょう。そしてそのきっかけは何か、可能な限り思い出してみましょう。何かに大失敗してしまったこと、また誰かに迷惑をかけてしまったことがきっかけになっているでしょうか?その理由を思い出してみましょう。

または家族、もしくは他の誰かから否定されたり、ひどい扱いを受けたことでしょうか?子どものときに親からほめてもらえず、いつも怒られていた、または学校でいじめを受けていたということが自分嫌いのきっかけになるかもしれません。これは、いまさら過去の誰かを責めるために思い出すのではありません。自分嫌いのきっかけは何か、その理由を冷静に見極めることがポイントです。

自分の嫌いなところはどこか?

自分嫌いになった理由を考えたあとは、自分のどこが嫌いかを正直に分析してみましょう。自分嫌いな人はただ漠然と自分が嫌い、もしくは全部が嫌いと感じているかもしれません。しかしよく考えてみると、嫌いなのは自分の全てではなく、ごく一部分の場合が少なくありません。たとえば外見上のコンプレックスが嫌いなのでしょうか。人と話すのが苦手といった性格上の短所でしょうか。それとも計算が不得意などの能力面が理由でしょうか。

自分を正直に見つめ、自分の何が嫌いかを正直に、具体的に書き出してみましょう。その目的は、より自分を嫌いになるためではなく、自分嫌いの理由を明確にすることで、認めたり改善したりする対処法を探るためです。もし自分の嫌いなところがどうしても見つからない場合も、心配する必要はありません。自分の嫌いなところは特にない、というのも答えの一つだからです。

自分嫌いを克服する5つの方法

対処法①完璧主義をやめる

一つ目の対処法は完ぺき主義をやめるというものです。「こうでなければいけない。」とか「失敗してはいけない。」という考えを「できればこうしたい。」や「失敗してもいい。」という考え方に少しずつ変えていくだけで物事の見方が変わっていきます。そもそも失敗をしない完璧な人間はいませんし、なろうとするのは不可能であるのを認めましょう。時々失敗もする、そんな自分を愛せるようになりましょう。

考えてみてください。映画の中の登場人物や、身の回りの憧れる人とはどういう人でしょうか。絶対に失敗をしない完全無欠の人ですか?それとも失敗を良くしながらも、くじけず全力で何かに取り組んでいる人ですか?おそらく後者でしょう。完璧になろうとしない人は、失敗しないことだけに集中するのではなく、自分のしたいこと、他の人のためになることをする余裕があるからです。その方が他の人からも愛されることを忘れないようにしましょう。

完璧主義をやめるためにどんなことが役立ちますか?優先順位をはっきり決めておくことが大切です。すべてのことを完璧にこなすのは不可能なわけですから、何を優先するか、たいして重要ではないものは何かを見極めることで、自分への負荷を減らすことができます。また、仕事にメリハリを持ち、休む時はきちんと休んでストレスを定期的にしっかり解消することも役立つでしょう。

対処法②自分を他の人と比べない

2番目の対処法は自分を他の人と比べないという事です。これは他の人に無関心であれという事ではありません。他の人の才能や努力していることから、感化を受けたり、失敗から教訓を学んだりすることは大事なことです。ただし、それに基づいて自分自身を評価しないように気を付ける必要があります。人にはそれぞれ長所と短所があります。人よりできていないところがあるとしても、当たり前のことで、自分はダメだと決めつけないようにしましょう。

例えば、トランプにはいろいろな数字があります。例えばトランプの「2」は多くのトランプゲームではあまり価値のないカードかもしれません。しかし大富豪というゲームではA(エース)よりも価値の高いカードに成り上がります。同じように、人には短所があって他の人よりも劣っている分野があるかもしれませんが、逆に他の人よりも秀でている分野が必ずあるのです。

所詮他の人のことは目に見える部分、上辺しか分かりません。自分を他の人と比べがちな人は、目に見えるもの、たとえば外見や物などに注意を向けているという深層心理があります。ですから自分の目標を目に見えないもの、例えば愛情や友情などにシフトするならば、他の人と比べることをやめることができます。そしてもし比べるとするならば、他の人とではなく、過去の自分と比べるなら、成長している自分に自信を持つことでしょう。

対処法③自分の短所を受け入れる

自分の短所が全部改善されたら自分を好きになれるかも、という人はいつまでたっても自分を好きになれません。短所もある自分を好きになるためには、短所を直すのではなく、認める、もしくは受け入れることが必要なのです。先ほど自分の中の嫌いな部分、自分嫌いな主な理由を具体的に考えてもらいましたが、その短所ともいうべき理由を大きく2つに分けることができます。

一つ目は改善が不可能な欠点です。例えば「背が低い」とか「過去のトラウマ」などは決して変えることのできないものです。これらはいくら嫌いになっても何も変わらず、より精神的につらくなるだけですから、潔くあきらめ、自分の一部として受け入れる必要があります。

逆に欠点の中には、「英語が苦手」とか「体力がない」など、改善可能なものも見えてきます。このようなものは潔くあきらめて受け入れる必要はありません。逆にこのような短所を放っておくと、自分に自信が持てない理由になってしまうでしょう。改善できるものは少しずつ克服するなら自分に自信をつけるチャンスになるでしょう。自分の短所との向き合い方は、改善できるものとできないものとを振り分けることから始まるのです。

対処法④友達を選ぶ

交友関係は自分の生活や考え方に大きな影響を与えます。ですから友達はできるだけたくさんいたほうがいい、という考えをやめて、友達を良く選ぶようにすることが自分嫌いの対処法です。友達の意見がいつの間にか自分の考えになってしまうことがあります。いつも自分にダメ出しして来る人、自分自身をいつも自慢するような人には気を付ける必要があります。感じが悪いだけでなく、いつのまにか、自分自身をダメ出しするようになり、ダメな人間だと考えてしまうからです。

また、噂好きで他の人の欠点や失敗を話すのが大好きな人もいますが、耳を貸すのはほどほどにしましょう。いつの間にか欠点をあげつらう思考回路が出来上がり、その矛先が自分自身の欠点に向いてしまうと自分嫌いを加速させてしまうことになるでしょう。自分のことを本当に理解してくれて評価してくれる本当の友達を選ぶこと、これが自分を好きになる方法の一つです。

対処法⑤自分を大切に扱う

最後の対処法は、自分を大切に扱うという事です。あなたが大切にしている家族、恋人、友人を思い浮かべてください。普段どのように接していますか?傷つけるような意地悪なことを言わないようにしているはずですし、無理な要求はせず、ちょっと失敗しても笑って許してあげるようにしています。そもそも欠点をいちいち気にしません。同じように自分自身にも接するなら、自分を大切にしていると言えるのです。

まとめ:自分を好きになるとどんな良いことがあるか

自分嫌いを改善する対処法を解説しました。自分嫌いを克服して徐々に自分を好きになっていくと、どんなメリットがあるでしょうか。まず、誰かからダメ出しされたときの反応が変わります。自分自身が否定された、批判されたと感じ、自分を守るために全力で否定する必要はありません。改善すべき点、いわゆる伸びしろを教えてもらったと感じ、感謝できます。改善するために建設的な努力をすることができるでしょう。

自分を好きになると、自尊心を守るために必死にならないので、自分の好きなことをより行いやすくなり、幸せを感じます。他の人にも優しくなり、人間関係もより円滑なものになることでしょう。自分嫌いの人は決して劣った存在ではありません。少し考え方を変えるだけで、自分と他の人を幸せにできる存在になれるのです。

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