子供をいらないと言う夫婦が増えているって本当?その理由とは?
今、子供がいらないという夫婦が増えているのだそうです。 少子高齢化が叫ばれる現在の日本において、この傾向は決して良いとは言えませんよね。なぜ子供がいらないという夫婦が増えているのでしょうか。今回はその理由について詳しくまとめてみました。

子供がいらない夫婦が増えている

現在の日本は、誰しも一度は聞いたことのあるように「少子高齢化」社会です。生まれてくる子供、若者が少なく、医療技術の発展により長生きをする高齢者が増えてきたことによって、高齢者の年金問題や労働力の問題など、様々な日本の抱える問題の根幹に位置しています。 そんな中で、子供がいらないという選択を取る夫婦が増えてきているようなのです。現状若者の層が昔と比べて少なくなっており、高齢者が増え続けている日本にとってはこれは大きな問題です。少子高齢化に関係している可能性がありますね。ということで今回は、子供がいらないという夫婦の理由などについてまとめてみました。

日本の人口統計

ではまず最初に、年齢別に見た日本の人口、総人口の推移について簡単にご紹介しておきたいと思います。総務省統計局が発表した、平成29年12月1日現在の日本の総人口は1億2670万人で,前年同月に比べ0.17%、約22万人が減少しています。 続いて、年齢別に見た日本の人口についてです。平成29年7月1日現在の15歳未満の人口は1566万4千人で,前年同月に比べ1.16%、18万4千人減少しています。15~64歳の人口は7610万6千人で,前年同月に比べ0.79%、60万5千人減少しています。対して65歳以上の人口は3501万6千人で,前年同月に比べ1.69%、58万人増加しています。 この数字を見て、みなさんはどう思われるでしょうか。まず15歳未満の人口の減少について、15歳以上になったために減少し15歳から64歳までの人口が増えるかと思いきや減少しています。かたや65歳以上の高齢者となる人口は、15歳から64歳までの人口の減少値とほぼ同じ人数が増加しています。日本での少子高齢化がはっきりとわかる推移ではないでしょうか。

子供がいらない理由1:晩婚化、出産が怖い

それでは本題である、夫婦が子供をいらないという理由についてご紹介していこうと思います。1つ目の理由は「晩婚化、出産への恐怖」です。近年、晩婚化が進み、女性が初めて子供を出産する年齢がどんどん遅くなっています。最近では、30代後半~40代で初産を経験する女性も増えてきました。当然ながら高齢出産には、少なからずリスクも発生してきます。 一般的には、「流産しやすい」、「先天性の異常が見つかりやすい」、「高齢の為出産の時に母体にかかるダメージが大きい」などのリスクがあると言われていて、晩婚の夫婦の中にはこういったリスクを懸念して子供はいらないという選択をとる方たちもいるのだそうです。 高齢出産に対する考え方は、結婚されたご夫婦によって本当にそれぞれですが、晩婚化が少子化を引き起こしているのは、確かなことだと言えるでしょう。その他に、結婚後、自分や配偶者の両親の介護が重なる人も少なくありません。

子供がいらない理由2:夫婦共に仕事をしている

お互いに仕事をバリバリやっているというご夫婦の中には、結婚しても子供はいらない、今まで通りの生活スタイルを送っていきたいという方もいるようです。女性がどんどん社会進出を果たし、代表取締役やチームリーダーなどの責任あるポジションで働く機会も多くなりました。 男性女性ともに毎日仕事で忙しいと子育てをする余裕がないと判断し、子供をつくらないままで結婚生活を送るご夫婦も少なくないそうです。実家のご両親の手助けを受けられる場合は、お互い働いていても子育てしていくことが出来ますが、2人だけで仕事をしながら子育てしていくのは、簡単なことではありませんからね。

子供がいらない理由3:子供が苦手

続いての子供がいらない理由は「子供が苦手だから」というものです。今回ご紹介するいくつかの子供がいらない理由の中で、1番ハッキリとした理由なのではないでしょうか。世の中には子供が好きな人もいれば、子供が苦手な人もいるでしょう。 子供と接することが苦手な人に「どうして、子供が苦手なのか」「子供はいらないの?」と聞いたところで、きちんとした理由を聞くことはなかなか難しいでしょう。子供を産むことができるという特権を持っている女性の中にも、子供が苦手だという人は決して珍しくはありません。逆に子供が好きな男性だって当然いるでしょう。

子供がいらない理由4:生活スタイルを壊したくない

次の子供がいらないという理由は「今の生活スタイルを壊したくないから」です。子供が生まれると、独身生活をしていた時代や結婚して夫婦2人の時の生活とはまるっきり違ってきます。今までは自分たちのことだけを考えて生活すれば良かったけれど、子供が生まれると生活のすべてが子供中心に進んでいくからです。 生まれたばかりの頃は、昼夜構わず泣く赤ちゃんの面倒を見なければいけませんし、2~3歳のときは駄々をこねる子供に大人のペースは確実に乱されてしまいます。小学校、中学校、高校となっても、子供が親の手から離れるまでは、朝ごはん作りなど子供たちのペースで生活していかなければいけないのです。

子供がいらない理由5:お金がかかる

続いての子供がいらない理由は「子供はお金がかかるから」というものです。これもはっきりした、子供がいらない分かりやすい理由かと思います。結婚して子供が産まれればその瞬間からお金をかけていかなければならなくなります。幼稚園、保育園、小、中学校、高校、大学と、生活、教育に長い間お金をかけなければいけません。 どれだけお金をかけなければならないのかわからないのに、とても自信を持って子供を育てていくことはできない、という方や、せっかく自分で稼ぎがあるのだから、夫婦で自由な時間を満喫し自分たちの為だけにお金をかけていきたい、という意見があるようです。安易に産むことなく経済的に考えての決断ですから、決して責めることはできないのではないでしょうか。

子供が要らない理由6:親になる自信がない

続いての子供がいらない理由は「自分が親になる自信がない」です。結婚しても子供はいらない、作らないという選択をする人の中には、自らが親から十分な愛情を貰えずに育ってしまった、などの境遇の人もいます。 「両親が不仲で、ずっと寂しい思いをしてきた。自分の子供にそんな思いをさせたくない」「自分のことで毎日て精一杯。だから子供のことなんて構えないかもしれない」など、親になる自信が持てないからと、子供はいらないと決める人もいるのです。幼少期の心の傷やトラウマが、大人になった時に表面化するというケースは、決して珍しいことではないのです。

子供がいらない理由はいろいろ

実際に子供がいないご夫婦に子供がいらない理由を聞いてみると、ご夫婦によって理由はさまざまなのだそうです。例えば、今までご紹介してきたもの以外にも「自分には親がいないから、親になる気持ちがわからない」、「不妊治療をしても子供が出来なかったので、子供はいらない」などもあります。 冒頭でも何度かご紹介したように、現在の日本では少子高齢化が著しく、これになんとか対処しようと色々と試みがなされています。少子化の理由の一端には、もちろん今回ご紹介したような子供はいらないという選択をした夫婦の存在もあります。 しかしだからといって、結婚したなら絶対に子供を作らなければならないということでは決してありません。産まれてくるであろう子供のことをきちんと考えての理由もたくさんあるのです。子供がいる人生が決して幸せとは限りません。夫婦水入らずの生活でも、充実した毎日を送ることができるはずです。

子供がいらない理由まとめ

子供がいらない夫婦の理由についてご紹介しました。子供を作らないという選択をするにあたって、それぞれのご夫婦に何かしらの理由があることがお分かり頂けたでしょうか。男性は子供好きでも女性はそうでもないとか、金銭的な問題だとか、理由は夫婦によってそれぞれなのです。 子供がいれば必ず幸せ、ということも言い切れません。何が幸せなのかは、ご夫婦が決めることです。ですので、もし自分のご両親や友人に「どうして子供を作らないんだ」などといわれても、多少つらいかもしれませんが気にすることではないかと思います。 皆さんの中でもし現在、もしくは将来子供を作れるかどうかが心配だという方がいらっしゃいましたら、ぜひ本記事を参考にして「子供を作らない」という選択肢もあるということを知っておいてください。ということで今回は、「子供がいらない夫婦の理由」などについてまとめてみました。
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